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2022年6月2日「木曜日」更新の日記

一括借り上げをうたうサブリースは、建物のオーナーと不動産会社側との間で契約を結んで実施される転貸借であり、標準的なアパート経営と同一視はできません。ですから、サブリースにしかない欠点を頭に入れておきましょう。一括借り上げにおいて短所と言えるのは、契約満了に伴う更新の時に家賃がだんだん下がっていくこともありますし、長く契約を更新していこうと思うのであれば、お金を払ってメンテナンスの工事などもすることが必要だということだと思います。「一括借り上げ」関係でトラブルが起きてしまうのは、「一括借り上げ」というものが事業者と事業者が結ぶ契約であるわけですから、マンションの家主などは消費者契約法の消費者とは見なされないということと、宅地建物取引業法第３５条の売買ではないので、重要事項説明が不要であることを抜きに語れないでしょう。一括借り上げを勧める会社等は、「安定収入の一括借り上げ」等と広告を出しています。それを言葉通りに受け取るのは避け、契約を交わす前に、きっちり内容を確かめることが重要になります。マンション経営と申しますのはアパート経営とは違って、建物の全体を収益物件だとみなして投資するというのとは違い、建物の中の１部屋だけが対象となる不動産投資であると言えます。