家族 マイホーム | Good 住mile Company

トップ > 令和2年4月> 7日

展示場の魔法(5)

2020年4月7日「火曜日」更新の日記

2020-04-07の日記のIMAGE
そうしてようやく気づくのです。「私たちが見た展示場の建物はやはり夢なんだ」と。どうせ新しい家に住むのですから、新しく買い揃えたいものもありますが、予算を使い果たしてしまったあとではそれもかないません。家具や家電は今までのものをまた使わなければなりません。そして食べたいものを我慢して、行きたいところも我慢して、ひたすら支払いのために働かなければならないとしたらどうでしょう。これはお客様の想定していた予算計画が狂ってしまった結果だと思います。契約した時点で最終的な予算がわかっていれば、無理な計画をしなくてすんだはずです。でも建物を売る営業マンのほうは、夢を見ているお客様に夢から覚めてほしくない。ですから、そこで少しずつ少しずつ、既成事実を積み上げていくのです。夢から覚めてもあと戻りできないようにしていくのです。さすがに変だと気がついて、話を白紙に戻そうとしても、いろいろな言い訳をして応じてくれません。やがて、担当の営業マンに連絡がつきにくくなってきます。担当の営業に伝えておきますとか、あとで連絡させますとか、そうしているうちに図面をつくったり、許可を取ったりと時間を延ばしていきます。いざ解約というときに、いくらかでも有利な条件にしようとしているのです。あるいは、断るのを諦めさせるために、面倒なごたごたを続け、引き延ばす場合もあります。長い時間面倒な問題と戦い続けるのは、肉体的にも精神的にもかなり辛いものがあります。そうして多くの場合は妥協してしまい、不本意なまま家を建ててしまうのです。家を建てることが目的だと思う人は、それで満足かもしれません。しかし本来なら、家を建ててそこで幸せな暮らしをすることが、家を欲しいと思う人の目的なのではないでしょうか。

このページの先頭へ