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情報は手許に置いておけば安心?それとも不安?(1)

2020年3月30日「月曜日」更新の日記

2020-03-30の日記のIMAGE
「情報」というものには、困った魅力がある。とりあえず手許に置いておくと、なぜか安心できるのだ。たとえば会議だ。いまにも崩れ落ちそうな山のような資料を、よっこらせ、よっこらせと両腕で抱えながら、会議室へやってくる人がいる。「あんなにたくさんの資料をもち込んで、いったい何に使うんだろう」と不思議だ。実際には、使うことなどないのだ。使ったとしても、ほんの一部分だけ。だが本人とすれば、資料はたくさん手許にあればあるほど、気持ちが落ち着くのだろう。新幹線や飛行機に乗ると、座席に着いたとたんカバンから何かの資料を取り出すと、モノ置きの台をさっと倒して、その上に資料を置く人がいる。とはいっても資料に目を通すわけじゃない。資料はそのままにしておいて、のんびりと幕の内弁当を食べ始めたりするのだ。あれも、きっと無意識のうちに安心感を得るためにやっていることだろう。私も、話のネタ集めのために新聞や雑誌を取っておく癖がある。実際に原稿用紙に向かうときは新聞雑誌のみならず、国語辞典はもちろんのこと、類語辞典、反対語辞典、慣例句事典に人名事典、英和辞典に和英辞典と、たくさんの辞書事典をはべらせておきたくもなる。使う使わないは別にして、ともかく辞書類がすぐ手の届く場所にあると安心感が得られるものだ。

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