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キラーパルスが、プリン地盤をゆらす(1)

2020年2月2日「日曜日」更新の日記

2020-02-02の日記のIMAGE
[マンションと長周期地展動〕階数の高さは価格の高さ。そして危険性の高さ。ギャビン・ライアルの冒険小説の金字塔といえば「深夜プラス1」。そして、高層マンションといえば「獲度プラス1」。こう覚えておきましょう。足下でカウントダウンの続く、南海トラフ巨大地震。そのとき発生する長周期地震動を中心に、高層マンションの弱点について考察してみましょう。
【キラーパルス1=震度プラス1】
もともと多くの高層マンションは、背が高いほど揺れやすくなっています。目安としては1階で展度6弱の場合、15階で震度6強、30階で震度7という試算もあります。阪神淡路大震災のときは、上層にいくほど家具は倒壊しやすく、負傷者も増えています。しかも上層階の場合、重傷者の割合も増えるのです。南海トラフ巨大地藻の発生時、東京の高層ビルの描れ幅は3~4メートルといわれています。振り子は下へいくほど大きく揺れます。高層マンションは上へいくほど大きく揺れます。
【キラーパルス2=見えない津波】
南海トラフ巨大地震が発生すれば、大阪、名古屋、東京といったプリン地盤(軟弱地盤)へ長周期地震動がやってきます。やわらかい堆積物で増幅され、バウンドし、くりかえし高層マンションを襲います。キラーパルスは、中低層マンションをスルーし、高層マンションを選んで執拗に攻撃するのです。1回の地震で何度も揺れます。地面の下を「見えない津波」がやってきます。
【キラーパルス3=エレベーターに数日間】
首都圏直下地震の想定ですが、エレベーターに関するこんなデータもあります。東京圏のマンションで8万基が停止。閉じ込め1500人が発生。オフィスビルでは2万基が停止。閉じ込め1万1000人。最悪の場合、エレベーターに数日間も閉じ込められるわけです。携帯電話も不通。非常灯が消えれば真っ暗です。続く余礎。あなたがブルース・ウィリスでなければ、じっとしているしかありません。
現在のマンションのエレベーターは、地震時のP波を感知してすみやかに最寄り階へ停止するといった安全措置が講じられているはずです。しかし、エレベーターがリスクの一種であることは意識しておきましょう。「なにより問題になるのが排泄です。数時間ならまだしも、数日間閉じ込められれば、排泄しないわけにはいきません。床に垂れ流しになるでしょう。それでなくとも狭いカゴの空間に悪臭が満ちてしまう。耐えがたい地獄になっていくはずです。さらに、最近はガラス張りのエレベーターが増えていますから、中に閉じ込められれば外から丸見えになります」

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