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建築家である私の家の場合(1)

2020年1月14日「火曜日」更新の日記

2020-01-14の日記のIMAGE
私は早くから住宅設計のチャンスを得て、これまでに建築家としてリフォームを含め、一○○○軒近い住宅を設計してきた。そして、自分自身と家族のためにも家を三軒建て、リフォームに至っては大小数回以上も行った。最初に建てた家は、実家である祖母の家。田舎の旧家のイメージを残しながら建て替えたもので、祖母はこの家で人生をみごとに全うした。二軒目は、マンション暮らしを抜け出して建てた、東京世田谷の自宅。三軒目は、箱根の山のてつぺんに建てた小さな山荘である。世田谷の家を建てたのは三三歳のときだった。故郷の愛知県岡崎市から上京して、大学を出て建築家となり、独立し、結婚して六年目のことだった。当時の地方出身学生の例にもれず、私の東京暮らしは狭い下宿生活から始まった。それが大学卒業と同時に二間の木賃アパートとなり、建築家として独立した後は、事務所兼用の自宅としてアパートや賃貸住宅を転々。最後に本郷の1LDKのアパートに落ち着いた。事務所が併設するビルの五階だった。そこで結婚して、長男が生まれたが、一年間は家庭も仕事場もいっしょだった。ようやくマンションを買えたのは、年子の次男が誕生してからのことである。2LDKの狭いマンションだった。

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