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老後に向けて、安全な家とは(4)

2020年1月8日「水曜日」更新の日記

2020-01-08の日記のIMAGE
嫁や孫にトイレまで連れていってもらうことなど「とんでもない」とばかり、最後まで自分で這っていった。考えてみれば、トイレに座るのだって、いちいち車椅子から乗り移るよりは、這いあがったほうが楽だろう。入浴だって、嫁に身体を洗ってもらうよりは、スノコの上を転がりながらでも自分で洗いたいものなのだ。バリアフリーも、最低限の備えだけをしておけばいいのではないだろうか。いよいよ歩行に支障をきたしたときに、手すりをつけられるよう壁の下地を補強しておく。天井から吊り紐を下げられるよう梁を渡しておく。寝たきりになったときのため、いつでも介護室に転用できる部屋を一階につくっておくなどだ。敷居の段差をなくしたり、ドアではなく引き戸を多用したりするのは、老後の備えというより、むしろ現在の生活をより快適にする工夫だと考えるほうがいい。あまり早いうちからあれも、これもと準備するより、今、暮らしやすく、将来の変更がしやすいフレキシブルな住まいをつくっておくほうが、ずっと合理的ではないだろうか。私は歩行困難になった人のためのホームナーシングュニット(アシストコクーン)なるものを開発している。天井から歩行サポート自在リフトが吊られていて、入浴、トイレが自力でできる(左ページの図)。庭や駐車スペースに置けるコンテナ式にしてもよく、今のリビングに組みこむこともできる。レンタルも可能だ。

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