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一般企業の株式と不動産投資ファンドの出資証券との差異

2019年12月23日「月曜日」更新の日記

2019-12-23の日記のIMAGE
不動産投資ファンドの出資証券の価値は、一般企業の株式のようにその将来‘性や成長性に期待する、ということがほとんどできない。事業会社であれば、思いもつかないような商品を開発し、それが大きな市場を形成するということがあるかもしれない。あるいは、画期的な技術によって従来品よりも大幅にコストダウンが可能となり、一躍大きな市場シェアを占めるということがあるかもしれない。このような兆候があれば、その企業の今後の成長性や可能性を評価して、その株式は急騰することになるだろう。しかし、不動産投資ファンドが保有している運用資産は、それが不動産の証券化商品や流動化商品であっても、実物不動産としては利用形態が決まっているし、思いもつかないようなことは、まず起こりえないのである。たとえ、近隣に地下鉄や鉄道や道路が整備されるという計画が明らかになったとしても、その実現までには長期間と巨額の資金が必要だとしたら、実物不動産の価値に及ぼす効果はかなり限られたものにとどまってしまうだろう(竣工予定時期が比較的近未来であり、かつそれがかなり確実なものであれば、価値の増加を考慮しなければならないであろう)。また、バブル期のようにテナントからの賃 料が高騰することが再び起きることはないと断言はできないが、現状ではその可能性はきわめて低いのである。

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