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入居者にとっていちばん悲しいこととは

2019年5月4日「土曜日」更新の日記

2019-05-04の日記のIMAGE
こうした家族のような関係ゆえに、入居者が悲しむことがあります。スタッフが結婚などさまざまな事情で辞めることです。ある入居者は、こう言ってその悲しみを表現していました。「私は戦争を経験しているんです。そうして、今生き残って、私の周りにいる人はみんな家族同様。顔を知っている人が去ることは本当につらい」それは、世間一般の施設のスタッフと入居者の関係では、まず考えられません。さらに、こんなこともありました。スタッフの赤ちゃんが重い病気にかかり、発作を起こしたことがあったのです。幸い大丈夫でしたが、そのことをスタッフが何げなく話したことが、入居者の間ですぐ広まり、まるで孫の病気のように心配する声が集まりました。「仕事はいいから休みを取りなさい。赤ちゃんのそばにいてあげなさい」と、スタッフをしかる高齢のご婦人もいらっしゃったほどです。ほかのシニアホームなどでは、施設スタッフに対して「もっと仕事をしてほしい」といった不満や要望のほうが多いと聞きます。それが、ここインディペンデンスヴィレッジ成城西では、まったく逆なのです。あるスタッフは、このことを「お互いに、いたわるという感覚があるからだと思います」と話しています。他者をいたわる。気に掛ける。今の世の中で忘れられている共生の気持ちが、ここにはあるような気がしてなりません。

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