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不動産調査会社

2018年9月30日「日曜日」更新の日記

2018-09-30の日記のIMAGE
原因は厳しすぎる不動産価格査定をする〇〇システムにあると結論づけた。そこでこの常務は、信用保証会社の社長を呼び、〇〇システムとの取引をやめ、高く評価する信販会社と同じ不動産調査会社にすべきだと申し入れた。あろうことか、この申し入れと信用保証会社の社長交代が重なってしまった。私は驚いてしまった。信用保証会社との取引がなくなれば、わが社の存続にも影響が出てしまう。かといって鑑定調査額を信用保証会社のお好みどおり、実態より高く出すと、将来、信用保証会社が困ったことになるのは目に見えていた。いろいろ考えた末に、親銀行を説得する他にないと考えた。だが、だれのところへ談判に行くべきか。頭取にするか、会長にするか。銀行の人脈をいろいろ調べてみると、件の新任の信用保証会社社長は、銀行の会長の直系とのこと。早速、私の元の勤務先である日本生命の〇〇現会長に紹介状をお願いに上がった。〇〇会長が「紹介状はタイプで打とうか、それとも僕が名刺に書くだけでよいの?」と言われたのを覚えている。その手省きの紹介状を持って、銀行の会長を訪問した。応接間に通されたが、会長は秘書も連れずに単身で入ってこられたので感激した。私は日頃思っている近年の不動産についての不安、価格の行き過ぎ、不動産を持つものと持たぬものの資産格差、それとともにほとんどの銀行の無責任な行動などをお話しした。会長のおられる銀行の融資態度についても少しは触れた。一時間ほど話しただろうか。会長は私の話を静かによく聞いてくださった。そして私の意見に賛成もしてくださった。そのとき、会長はこんな話もしてくださった。「自分が頭取の時代、住宅ローンの融資額が住宅金融公庫を抜いたのです。いまも住宅ローンを積極的に販売しています。しかし、バブルを後押しするような住宅ローンの貸し方は、いま一度銀行内で考え直す必要があると思っていました。しかし、会長となったいま、あまり経営にくちばしを挟むわけにもゆかないのです」わが意を得たと思った。それだけではない。その晩、ハワイに出張される忙しい中で、私の依頼を受けて信用保証会社と信販会社のそれぞれの社長に電話をかけてくださった。どのように私の意見を伝えてくださったかはわからないが、悪い内容のわけはない。私の本音としては、会長との会話の内容よりも、むしろ会長と差しでお話ししたことが銀行内で噂になればよかったのだが、期待以上に大成功だった。

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