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ワンルームマンションの大量の在庫

2018年9月2日「日曜日」更新の日記

2018-09-02の日記のIMAGE
同社役員から「どうですか、いいでしょう」と自慢され、私は「こういう顧客無視の会社に明日はない」と某マンション販売会社から融資を回収するよう本部と交渉しました。その某マンション販売会社がバブル期にワンルームマンションの大量の在庫を抱え、投資不動産として売りはじめたのです。それがワンルームマンション経営の走りです。バブル期には「いい運用」と錯覚した愚かな投資家が飛び付き、けつこう売れました。バブル期の投資用ワンルームマンションは、物件の値上がりを前提にした不動産投資の一つで、転売で利益を狙うものでした。富裕層は値上がり期待でワンルームマンションを買いあさりました。また、節税策としてももてはやされました。ワンルームマンション経営の必要経費が家賃収入より大きくなれば、不動産所得の赤字を給与所得から差し引くことができます。この損益通算を利用し、確定申告時にすでに源泉徴収されている所得税から赤字相当分の税金が還付され、住民税も軽減できるのです。このため高額所得者の人気を集めたのです。ワンルームは一九九○年の最盛期で首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)に七○○○戸を超える供給がありました。しかし、バブル崩壊による不動産価格の下落にともない、ワンルームマンションは値上がりするどころか不良債権化したのです。九五年、ワンルームマンションの供給数は年間五五三戸にまで減少し、ワンルーム市場は一気に冷え込みました。

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