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マンションの構造を解剖する

2018年4月27日「金曜日」更新の日記

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 マンションの構造は建物が何階建てかによって異なってきます。6~7階建てぐらいまでのマンションはおおむね鉄筋コンクリート(RC)造、それよりも高い(超)高層マンションになると鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造になります。  同じRC造でも5階建て以下の低層マンションの場合は、「壁式構造」という壁と床(天井)で建物を支える構造が主流です。一戸建てでいうとちょうど2×4工法にあたり、柱や梁が出っ張らず、室内空間がスッキリするというメリットがあります。  6階建て以上になるとSRC造も含めて「ラーメン構造」と呼ばれる方式になります。これは一戸建ての木造軸組工法と同様、柱と梁で建物を支える構造です。壁式構造に比べて壁を自由に配置できるので、間取りプランを工夫しやすくなります。最近はラーメン構造より柱を細くできる鋼管コンクリート(CFT)構造という工法も開発されています。  マンションが一戸建てと異なる点は、住戸の上下左右が別の住戸と接しているということです。したがって、隣接住戸の音の問題は最大の関心事といってもいいでしょう。上下の住戸の境を「床スラブ」、左右の住戸の境を「戸境壁」などといいますが、いずれもコンクリートの厚さが15センチ以上あることが望まれます。  音の響き具合は床の仕上げ材によっても左右されます。マンションの床はどちらかというとカーペット敷きよりフローリングのほうが好まれるようですが、下の住戸に音を響かせないようにするにはカーペットのほうが無難です。防音タイプのフローリングというのもありますが、カーペットに比べればやはり音は気になります。もしマンションの上の階の住戸の床がフローリングなら、多少の音は覚悟しなければならないでしょう。  給排水管の構造も重要です。一般に給排水管の寿命は15~20年といわれ、簡単に取り替えられる構造になっている必要があります。コンクリートに給排水管が埋め込まれていたりすると、マンション自体はまだ十分使えるのに給排水管が使えなくなるという事態に陥ってしまうのです。管が通る部分はニ重床にするなどの工夫が施されているかどうか確認する必要があるでしょう。

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