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基礎の基礎知識

2018年4月15日「日曜日」更新の日記

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 なにごとも基礎が大事というのは、住宅でも同じです。いくら地盤が固くても、建物を支える基礎がしっかりしていなければ、快適な住まいはとうてい望めません。  一戸建ての基礎は通常、断面が逆T字型の「布基礎」と呼ばれるタイプが用いられます。地盤面からの基礎の高さを高くすると地面からの湿気が上がりにくくなり、土台など木の部分が腐りにくくなるものです。公庫では30センチ以上を標準としています。  一方、床下部分をすべて鉄筋コンクリートで覆うのがべ夕基礎です。先ほども触れたように、軟弱な地盤ではべ夕基礎が用いられます。  基礎は現場でコンクリートを打ってつくられます。 基礎がきちんとつくられているかどうかは、基礎工事の現場を見ればわかります。  まず鉄筋の配筋状態をチェックします。基礎の真ん中には鉄筋が配置されますが、鉄筋がどちらかの側にかたよっていると、コンクリートの表面から鉄筋までの厚み(かぶり厚さ)が不十分となり、そこからヒビが入って鉄筋がサビつく原因となります。 また、鉄筋が波を打っていないか、角の部分の鉄筋をニ重にして補強しているかどうかなどを、コンクリートが型枠に流し込まれる前に確認します。  コンクリートの強度も重要です。ちょっと専門的ですが、コンクリートの強度は最低でも180kg/平方cm以上は必要です。工事の現場監督さんに コンクリートの「調合表(配合表)」を見せてもらうと確認できます。  コンクリートを流し込むときにホースで水を撒きながら行なっている現場を見かけることがあります。 そうするとコンクリートが流し込みやすくなり、作業が早まるのです。しかし、水を混ぜるとコンクリートの強度が弱まるので望ましくありません。現場で水を撒かないかどうかチェックします。  さらにコンクリートを型枠に流し込んでから型枠をはずすまでの「養生期間」は、最低5日間と決められています。この工程を3~4日で終わらせてしまうと基礎を弱めることにつながるので、要チェックです。  基礎工事は、家を建てる前でないと見ることはできません。完成済みの建売住宅の場合は、現状から判断することになります。  まず基礎にはたいてい床下換気口が空いているので、そこにメジャーを差し込んでコンクリートの厚さを図ります。標準どおり12センチ以上あれば合格です。  可能なら基礎のすぐわきの土を掘り返してみましょう。布基礎にもかかわらず、フーチングの部分がない「ローソク基礎」になっていたら問題外です。

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