「捨てる力」は「あきらめる力」にあり(2)
2020年3月28日「土曜日」更新の日記
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- プロペラ、座席、機長の制服、その他色々。女房殿にいわせれば「こんななんの役にも立たないモノ、ジャマになるだけだから捨てちゃえば」ということなのだろうが、そういうわけには断じてゆかない。人にはどう思われようと、私には大切なモノなのだ。私に生きる喜びを与えてくれ、ときに疲れた私をやさしく慰め、あしたへの活力を注入してくれた大切なモノたちなのである。それを簡単に捨ててしまったら、神様の罰が当たる。だいたいそういう女房でさえ、私に「捨てちゃえば」といわれるのが嫌だから、どこか私に見つからないところに、役には立たぬが彼女にとっては大切なモノを隠しもっているに違いないのだ。まあ人にはどなたにも、そのような自分ならではの思い入れのあるモノがある。これは捨てなくてもヨシだ。そして「役にも立っておらず、思い入れもないモノ」は、捨ててヨシだ。そういうモノは捨てたとしても、まあ、あとになって後悔することはない。長い私の人生経験から、そういっておこう。何日かたてば、それを捨てたことさえ忘れるようなモノなのだ。だから、どんどん捨てよう、である。要らないモノを取っておくばかりに、身の回りがゴチャゴチャになり、間違って「役に立っているモノ」「思い入れのあるモノ」を捨ててしまう。むしろこちらのほうが後悔しても後悔しきれない思いを残しそうで、心配である。
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