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2020年2月18日「火曜日」更新の日記

夢幻空間は、ローン奴隷への直行便。
【カモネギカルタ=カ】
家具がゴージャスです。数百万円かけていたりします。物件の手抜きはしても、モデルルームの手抜きはしない。これが鉄則。しカモですよ。「ベッドやテーブルといった展示品にも、巧妙な仕掛けが潜んでいることがあります。たとえば、テーブルの高さを低くして、やや小ぶりのものにすることで空間を広く感じさせるといった具合です。人間の錯覚とは恐ろしいもので、テーブルの高さが5cm違うだけでも、ずいぶんと天井を高く感じるものです」(「家を買う。」その前に知っておきたいこと』山下和之著/日本実業出版社)
リネンカバーのマレンコに身を沈め、あのラウル・デュフィのリトグラフいいわねなんて言ってる場合じゃないです。奥さん。
【カモネギカルタ=モ】
もちろんオプションだらけに決まってるじゃないですか。その食器洗浄機もそうだし、アレもコレも、もちろんソレもです。あなたの希望する予算・間取り・標準仕様。それと乖離するほど、お化粧のファンデーションが厚いってことじゃないですか。その鏡を使って広く見せるテクも巧妙です。【カモネギカルタ=ネ】
狙いを定めるのは奥様の衝動買い。とにかく見た目が勝負です。モデルルームの部屋は、スペシャルなタイプをベースに構成しています。専有面積を大きく、天井高もゆったり、浴槽も余裕です。が、しかーし、ご主人。複数ある部屋の種類のうち一番見映えのいいタイプであることをお忘れなく。お店のナンバーワンがばっちりメイクして、いらっしゃいませ。と微笑んでくれても油断は禁物。その峰不二子のような艶女(アデージョって呼んでください)がテーブルについてくれるわけではないです。ってなんの話だろう。
【カモネギカルタ=ギ】
疑問を感じる前に短期決戦。マンションの多くは青田売り。いきなりモデルルームに行くのは相手の思うツボ。駅前にモデルルームのあることも多いのですが、実際の立地はけっこう離れていたりします。購入するのはモデルルームでなく、現地の環境であり実際の構造・仕様です。実際の駅からの距離。日当たり風通し。空気の匂い。電磁波やアスベストに関する嫌悪施設の有無。周辺の地名にサンズイはついてないか。惚れてしまえばアバタもエクボ。だから現地経由のモデルルーム。これが護身術ってもんじゃないでしょうか。