家族 マイホーム | Good 住mile Company

トップ > 令和2年2月> 5日

空の孤島が、空のスラムになります(1)

2020年2月5日「水曜日」更新の日記

2020-02-05の日記のIMAGE
高層マンションは、原発と同じです。よく原発のことを「トイレのないマンション」と呼びます。結末に責任をもてないまま、見切り発車と行き当たりばったり。しかし高層マンションこそ、「トイレのないマンション」です。年を追うごとに難問が山積みし、合意形成のハードルは限りなく高い。札束にものをいわせ、御用メディアを投入。不都合な事実は糊塗し、安全性の理論武装。破綻が目に見えているのに、誰も止められない。そう、官民一体の巨大利権の集大成。それが高層マンション村。ひたひたと迫る2つの巨大地震の足音。有事の際、高層マンションは空の孤島になる。そして、やがて空のスラムになります。
【高層マンションの有事】おたがいの言葉が通じず、合意形成は紛糾。
【近未来1=Xデー】
数百戸の家族が、エレベーター停止のため非常階段へ殺到します。廊下や階段室は、ラッシュ時の新宿駅のような雑踏。妊婦や高齢者には脱出の不可能な死の行進です。火災が発生していれば熱、煙、そして建材から発生する有毒ガスに包まれます。上階ほどよく揺れます。重傷で部屋から動けない可能性もあります。
【近未来2=空の孤島】
ライフラインは寸断されます。もし避難所にたどり着いても、受け入れを拒否される場合があります。焼失・全壊の被災者が優先です。建築工学の粋を集めた高層マンションです。住まいとしては弱いですが、建築物としては強いでしょう。それでは、やむなく高層階へ引き返しましょうか。階段を上れますか。たどり着いたころには、筋肉が悲鳴をあげています。余震の恐怖におびえながら自室に避難。マンションの場合、点検が終わるまでは下水も流せません。食料の配給を受け取るのであれば、3食ごと地上へ降りることになります。家族ぶんの水・食料・物資。両手両肩にずっしり。あなたは途方にくれます。高層で身動きのとれない人。階段室で遭難する人。大量の高層難民が発生します。

このページの先頭へ