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「夫婦」が試されるとき(3)

2020年1月24日「金曜日」更新の日記

2020-01-24の日記のIMAGE
現実には妻の家を建てているわけでもある。しかし、妻はまるで他人のようだった。いや、むしろ他人の家を建てるほうがやりやすかった:....。妻との闘いのさなかで、私は痛感した。「ああ、信頼できる〃設計者′′がいたらよかったのに......」私と女房の間を取り持ってくれる第三者がほんとうにほしかった。結果的には、私の事務所の若いスタッフに頼み込んで、代理人をしてもらった。妻の意見や希望を聞くだけは聞き、無理なことは無理と説得してもらったのだ。それで何とか設計図が完成した。しかし、家ができてみれば、大喧嘩をくり返してよかったと思う。それがあったからこそ、私たちの、私たち夫婦の、私たち家族の家ができた。ほんとうに、そういう実感があった。何か不都合があっても、夫婦二人の責任だった。どちらかがどちらかに責任をなすりつけることなどできない。いいところがあれば、「こうしてよかったね」といっしょになって心から喜び合うことができた。家づくりにあたって、夫が無関心を装うということは、家づくりのドラマに参加しないということだ。その結果、どういうことになるか。今度は、新しい家で、夫も父親もいない「家族のドラマ」が始まってしまう。

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