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建物を会社に移すときの検討事項

2018年8月13日「月曜日」更新の日記

2018-08-13の日記のIMAGE
 会社に建物を移すことは、以上のようなメリットがある反面、以下のような事項を検討する必要があります。  ・購入金額の調達  建物を購入するためのお金を会社が用意する必要があります。その金額を資本金や銀行等から調達できるかどうかです。また、出資者が建物所有者になってしまうという点がありますが、建物を現物出資して会社に移動するという方法もあります。この方法であれば購入金額の調達は不要になります。  ・個人と会社のキャッシュフロー  個人が借入金でその建物を建築しており、その借入金の残高がまだある場合、建物を売却した金額でその借入金残高を返済できるかどうか、また個人は、収入が減少するため、借入金が残った場合にその返済が可能かどうかです。  借入金で建物を購入した会社は、役員報酬の支払、利息の支払、法人税等の支払の他に借入金の元本返済も考えなくてはいけません。  ・相続財産の評価  建物の売却金額が建物の相続税評価額(固定資産税評価額×70%)より小さい場合はどうでしょうか。  建物の売却代金が入ってきて相続財産がプラスになる反面、建物が売却によってなくなるため、建物の相続税評価額が相続財産からマイナスされます。そのため全体の相続財産の評価が減少します。  逆に、建物の売却金額が建物の相続税評価額(固定資産税評価額×70%)より大きい場合ではどうなるでしょうか。  建物の売却代金の方が多いため、全体の相続財産の評価額は増加してしまいます。 この他、以下のような点も検討する必要があります。  ・会社設立費用がかかる(20~30万円)  ・会社が建物を購入すると、不動産取得税、登記費用がかかる  ・借入をするときに抵当権設定等の手数料がかかる  ・会社は、原則、社会保険に加入しなければならず、会社負担の保険料がかかる  ・個人と会社に経理を分離するため、記帳等をしっかりする必要があり、手間がかかる  ・会社の決算申告のための税理士費用がかかる  ・会社には、赤字の場合でも法人住民税の均等割(最低7万円)がかかる

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