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都市型住宅の住み心地

2018年4月22日「日曜日」更新の日記

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 小さな土地を有効に利用するため、半地下付きや3階建ての住宅が増えています。こうした「都市型住宅」の住み心地はどんなものでしょうか。  都市型住宅は、敷地を目一杯使って家を建てるので、ほとんど庭はありません。その意味では、マンションに近い感覚でしょう。でもたいていの住宅に駐車場があり、マンションのように駐車場代を負担する必要はありません。ただし道路の幅や駐車スペースが狭いことも・・・。  隣家との距離が接近しているのも都市型住宅の特徴。隣家と窓の位置が重ならないかを確認するとともに、LDKの日当たりにも注意したいところ。LDKは家族の集まるスペースなので、少しでも日当たりのよい3階に配置するケースも少なくないようです。ただし、ゴミ出しのときにゴミ袋をもって階段を降りなければなりません。生ゴミの置き場所も3階に確保する必要がありそうです。  都市型住宅では階段の昇り降りが多く、高齢者にはちょっとシンドイかも。高齢者の居室を1階にするのも手ですが、日当たりの悪い部屋は健康にもマイナスです。そこで最近、ホームエレベーターを設置するケースが増えています。エレベーターがあれば、いちばん日当たりのいい3階を高齢者の部屋にすることも可能です。200万円台で取り付けられる商品も登場し、ハウスメーカーの3階建て住宅では標準化も進んでいます。  断熱工事が適切でないと、夏になると3階部分が「暑くて眠れない」ということになりかねません。 一晩中エアコンをつけっぱなしでは不経済だし健康にもよくないでしょう。逆に半地下の部分に部屋がある場合は、冬の底冷え感を軽減するため床下断熱をしっかりと実施する必要があります。  阪神・淡路大震災で「木造3階建ては被害が少なかった」という話を聞きます。それは、3階建て住宅は「構造計算」と呼ばれる耐震対策が義務づけられているためといわれています。しかし、きちんと計算されているかチェックするのは素人にはむずかしく、行政の審査が行き届かない場合もあるようです。建築確認申請の図面ではハシゴで昇り降りする小屋裏収納のはずなのに、現実には階段付きの3階建て住宅になっているなどというケースは要注意。 基礎が2階建て用で、構造計算もしていなければ、大地震で倒壊する危険性も否定できません。  土地が限られるため、都市型住宅では建ぺい率や容積率をオーバーしてしまう例が少なくないようです。入居してから取り壊しを命じられることはないでしょうが、気分的にはよくありません。それに将来、建て替えようと思っても、いまより小さな家しか建てられません。建ぺい率・容積率は自分でも計算できますが、確実なのは建築確認申請の「検査済み証」を確認することです。現状では検査済み証がなくても違法ではないので、検査を受けないケースが少なくありません。

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