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地盤調査は必ず実施する

2018年4月14日「土曜日」更新の日記

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 建売にしろ建築条件付きにしろ、一戸建てを選ぶときには誰もが建物のことばかりに目が行きがちです。でも、住み心地を考えるうえでは、じつは地盤の良し悪しも見逃せません。地盤に問題があると家が傾いて壁にヒピが入ったり、大地震のときに家が倒壊しやすくなったりするのです。  「そうは言っても、素人が土地を見て地盤の良し悪しを判断するのはむずかしいだろう」と思われるかもしれません。でも、簡単に見分ける方法もあります。それは「水路の近くは地盤が弱い」という視点です。その視点から、物件の周辺を見渡してみることです。  川や用水路、池などが近くにある場所は要注意。 水は低いところに集まるので、坂を下った場所は地盤も弱くなる傾向にあります。また、地名に「沼」や「窪」「蓮」など水とかかわりの深い文字が使われている場所も注意が必要でしょう。  さらに物件の周囲で以前から建てられている住宅を点検し、軟弱地盤に伴うトラブルの「痕跡」がないかどうかをチェックする方法もあります。基礎の部分にヒビが入っていたり、窓のサッシがズレていたりしたら、まず地盤を疑ってみることです。  人工的に造成された土地にも、軟弱な地盤が含まれているケースが少なくありません。傾斜地に家を建てる場合は山側の土を切り出し(切土)、谷側に埋めて(盛土)地盤を平らにする作業が必要です。 この盛土の部分は土を踏み固めなければならず、工事が適切に行なわれないと軟弱地盤になりやすいのです。  さらに固い地盤と軟弱地盤とにまたがって家が建っていたりすると、家の一部だけが大きく沈下してしまい(「不等沈下」といいます)、傾きの原因となります。ニュータウンなどの造成の様子は「造成計画図」という図面でわかるので、不動産会社に頼んで一度見せてもらうといいでしょう。  ここまで読まれて、自分の買いたい一戸建てが川の近くや盛土された土地に建っていたら、ちょっと心配になるかもしれません。でも、悲観する必要はありません。地盤が軟弱であっても、それに見合った対策をとれば、建物が傾くことはないのです。軟弱地盤であることを知らず、なにも対策を打たずに家を建ててしまうと、問題が起きるのです。  軟弱地盤への対策としては、まず基礎(布基礎)の底の部分(フーチング)を広げる方法があります。 首都圏のある地盤会社の調査では、6割の土地はこの方法だけで十分だそうです。  フーチングだけで対応できない場合は、基礎を通常の布基礎ではなくべ夕基礎にします。 この対策が必要な土地は首都圏全体の2割といいます。さらに残り2割の「超軟弱」といわれる土地では、地盤改良工事が必要になります。  いずれにしろ、家を建てる前には必ず地盤調査を実施することが重要です。調査に要する費用はわずか数万円。不動産会社やハウスメーカーに幀めばたいてい応じてくれるはずですし、自分で調査専門会社に直接頼んでもかまいません。  調査の結果、地盤改良工事が必要と診断されても、費用は100万円前後ですみます。建てた後で家が傾いてしまうことが防げるのですから、安いものでしょう。すでに建物が建ってしまっている建売住宅の場合は、買う前に地盤調査の書類を確認させてもらうぐらいの心構えが必要です。

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